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輸血検査CASE STUDY VOL.11

旭川赤十字病院 検査部
大木 健一 技師



症例

68 歳、男性。輸血歴あり。既往歴:腹部大動脈瘤手術。現病歴:肺癌。めまい、全身倦怠感、感冒症状が続いたため、 AM3 時頃救急外来受診。 Hb7.3g/dl 、 Ht22.9% 。主治医より血液型検査依頼。自動分析装置にて検査を実施しようとしたが、検体量不足等により測定できず、試験管法にて当直者が検査を実施した(表 1 )。

(表1)当直者血液型検査
抗A 抗B 抗D ctl A1血球 B血球
4+ 4+ 4+

入院 2 日後、 Hb6.5g/dl 。貧血改善のため赤血球製剤の依頼があった。インフォームドコンセント時に、患者より血液型が違うとの問い合わせに対し血液型の再検査を実施(表 2 )。

(表 2 )再血液型検査 (当直時検体)
抗A 抗B 抗D ctl A1血球 B血球
4+ 4+
再血液型検査 (再提出検体)
抗A 抗B 抗D ctl A1血球 B血球
4+ 4+

(追加情報)患者は 9 ヶ月前に当院で、腹部大動脈瘤手術時に、赤血球製剤 10 単位を使用していた。

Q1.今後、血液型検査の誤判定を繰り返さない対策は?


貧血治療に対し、 4 単位の赤血球製剤を払出した。
(追加情報)看護師が輸血中確認時に尿道留置カテーテルより、暗赤色尿がでていることに気が付き、主治医より輸血中止の指示を受けた。患者血圧、脈拍、体温などバイタルサインに変化は認めなかった。血液加温器を使用していたのを、たまたま病棟検査(出血時間ポーター)時に確認した。病棟に血液加温器があったので使用したとの事。


Q2.溶血性輸血副作用が出現したと検査室に報告があった。
免疫学的原因、非免疫学的原因に分類し考えられる原因を挙げて下さい。